ニュースタイムズ
2008.02.10(日) 西日本新聞
ペトロ岐部神父の功績紹介 シンポ「有馬の城‐」開幕 カトリック大司教が講演 南島原市

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が世界遺産の暫定リスト入りしたことを記念したシンポジウム「有馬の城・外交・祈り-西欧外交の原点を求めて-」(南島原市など主催、西日本新聞社など後援)が9日、南島原市有馬町のありえコレジヨホールで2日間の日程で始まった。

 同市内にある原城跡、日野江城跡、吉利支丹(きりしたん)墓碑が暫定リストに入ったことを記念して開催。初日は、元上智大学長でローマカトリック教会のヨゼフ・ピタウ大司教が「セミナリヨの教育とペトロ岐部」と題して講演した。

 ピタウ大司教は、日本人で初めてエルサレムを訪問したペトロ岐部神父(1587‐1639)が有馬で神学を学んだことや、彼の功績などについて紹介した。

 また同市内の小中学生でつくる聖歌隊「コルス・アンジェリクス」がアトラクションに登場し、約400年前の中世西洋音楽の演奏と歌を披露した。

 最終日の10日は、第一部「有馬の城を探る」が午前9時半から、第2部「島原・天草の乱を考える」が午後1時から、パネルディスカッションが同2時50分からそれぞれ開かれる。

=2008/02/10付 西日本新聞朝刊=


2008.02.10(日) 長崎新聞
世界遺産登録推進室を新年度設置 シンポで南島原市長表明

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産国内暫定リスト入りを記念したシンポジウム「有馬の城・外交・祈り-西欧外交の原点を求めて」(南島原市、同市教委主催、長崎新聞社など後援)が九日、同市有家町のありえコレジヨホールで始まった。十日まで。この日の市民フォーラムで、松島市長は新年度、同市教委内に世界遺産登録推進室(仮称)を設置することを明らかにした。

 「-キリスト教関連遺産」の構成資産である同市内の原城跡、日野江城跡、吉利支丹墓碑の価値を市民に広く理解してもらおうと企画。同市文化財専門委員会委員ら国内屈指の専門家が集まった。

 上智大元学長のヨゼフ・ピタウローマカトリック教会大司教、大石一久県文化振興課課長補佐、本中眞文化庁主任文化財調査官が講演。世界遺産登録の最近の情勢などについてそれぞれ語った。

 市民フォーラムでは、ピタウ大司教、本中主任調査官、古巣馨長崎カトリック大司教区列聖・列福特別委員会委員、横田修一郎県教育長、松島市長が登壇。服部英雄九州大大学院教授がコーディネーターを務め、世界遺産登録やキリシタン文化などについて意見交換。松島市長は「県や文化庁の指導を受け、保存管理計画策定を進める。新年度に世界遺産登録推進室を設置する。構成資産を地域の宝から世界の宝にしたい」と決意を新たにした。

 十日は史跡の発掘状況の報告、千田嘉博奈良大准教授らのセッション、玉井哲雄国立歴史民俗博物館准教授の指導で調査結果に基づいて作成された原城本丸大手門などを復元したコンピューターグラフィックスの公開、パネルディスカッションなどがある。