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2008.02.21木) 毎日新聞
給食費:長崎市が11年ぶりに4月から値上げ 諫早・雲仙市など検討

 原油や穀物の価格高騰が県内の学校給食を直撃している。長崎市が4月から11年ぶりに給食費値上げに踏み切り、佐世保市など大半の市が価格改定の検討を始めた。多くの市は価格の据え置きを模索しているが、今後、長崎市の方針に追随する動きが加速しそう。食材の相次ぐ値上げの影響は食育現場にまで広がった格好だ。【まとめ・錦織祐一、山下誠吾】

 ◇長崎市

 市教委は4月から、市立小中学校の給食費を4月から300円値上げし、小学校月額3800円、中学校4400円とする方針を決めた。同市の給食費改定は11年ぶり。市教委健康教育課の担当者は「出来れば給食費は300円も上げたくなかったが、栄養の質を維持するためにやむを得ない」と苦渋の表情。

 一方、同市の給食費の滞納額は06年度で約880万円にのぼり、今後は悪質な滞納者に対する法的措置も検討。同課は「値上げに理解を求めるには、滞納に厳しく対応しないといけない」と話す。

 ◇佐世保市

 市教委は値上げを検討しているものの、07年4月から小学校の給食費を月額3300円から3400円に100円値上げしたため、2年連続の値上げは避けたい思いが強いという。中学校は現在3800円。松浦、平戸両市も同様に値上げを検討している。

 長崎市の値上げ方針を受け、西海市も戸惑いを隠せない。3月10日の学校給食運営委員会で決定するが、弁当の日などを導入することで価格を据え置くことも視野に入れ「他の自治体の動きも参考に決めたい」と言う。現在の給食費は月額小学校3650円、中学校4400円。

 ◇諫早市

 値上げを検討中。現在は小学校が月額3300円、中学校が4250円。小学生は一食190円と「県内でも安い設定にしている」(市教委)という。それだけに、「小麦粉の値上げが続けば、190円で続けられるか心配」という。

 ◇大村市

 小学校のみで値上げを検討。現在は小学校が月額3665円。同市教委は「パンと牛乳の価格がどのくらい上がるのかが心配」としている。

 ◇雲仙市

 「検討中だが値上げは避けられないだろう」と担当者。現在の給食費は小学校月額3800円、中学校4400円だが、「どのぐらいの上げ幅になるかは3月中旬までには決めたい」という。

 ◇島原市

 担当者は「値上げするかしないかを検討中」。給食費は日額で小学校210円、中学校250円。食材の値上げで、文科省が定める栄養量を満たすのが困難になってきているという。

 ◇南島原市

 合併前の旧8町ごとに学校給食会があり、価格も小学校月額3700~3800円、中学校4100~4300円と統一されていない。「値上げするのか、例えば小麦粉代が上がるのならパンをご飯に変えるなど、中身の調整で対応するのかを検討することになる」という。

 ◇五島市

 34小、中学校に約4000人分を配食。来月上旬に開く給食センターの会合で決めるが、学校給食会では「値上げしないとやっていけない」と話す。10校(約2600人分)に配食する福江給食センターの試算では、月額3700円の3%程度、100円前後の値上げになりそう。担当者は「今後も値上がりが続きそうで、試算しにくい」と頭を抱えている。

 ◇壱岐市

 小学校月額3300~3900円、中学校3900~4500円の価格を据え置く。

 ◇対馬市

 小学校月額2700円、中学校3500円前後だが、値上げか据え置きかを検討する。

〔長崎版〕

毎日新聞 2008年2月21日