ニュースタイムズ
2008.02.27(水) 長崎新聞
27人全員「三冠王」で有終の美 来月廃止の口加高家政科

 三月末で廃止となり、百五年の歴史に幕を閉じる長崎県立口加高(吉川美智子校長)家政科の最後の三年生二十七人が、家庭科技術検定三種で一級取得に挑戦。見事に全員合格を果たし、有終の美を飾った。

 同検定は、文部科学省認定で全国高校家庭科振興会などが主催。同校では被服製作一級の和服、洋服、それに食物調理一級の検定合格を「三冠王」と呼んでおり、一九九九年度から毎年、「三冠王」が誕生。昨年度は史上初めて学年全員が「三冠王」に輝く快挙を達成。先輩たちに続こうと最後の家政科生も「全員で三冠王」を目標にしてきた。

 生徒たちは三年生になると被服とフードデザインのコースに分かれる。このため放課後や土、日曜を使って、選択していないコースの勉強を生徒同士が互いに教え合った。選択コースの枠を超えて文化祭や南島原市加津佐町のデイサービスセンターで行ったファッションショーでは、鮮やかで個性豊かなドレスを披露した。

 二年連続の快挙に被服選択の荒木美里さんは「和服の手縫いが大変。準備のため、夜遅くまで残って検定に間に合わせた。全員合格できてうれしい」。フードデザイン選択の安藤美沙都さんは「クラスのみんなで励まし合い、何回も練習を重ねていい物ができるようになった」と振り返り、「修正してくださった先生たちのおかげ」と声をそろえた。

 三年間担任を務めた前田恵美子教諭は「先輩の快挙が重圧になっていたかもしれないが、素晴らしい実績を残してくれた」とたたえた。

 最後の家政科生は二十八日に閉科式、三月一日の卒業式に臨む