県立口加高(南島原市口之津町)の一九五三年度卒業生が島原鉄道南線を利用するミニ同窓会が十六日あり、三十九人が思い出の列車の中で語り合った。
かつて通学列車として親しんだ島鉄南線が三月末で廃止される方針が示されていることから、有志が「島原鉄道さよなら乗車の旅」と題して企画。島原市の島原外港駅を出発、加津佐駅に到着する一時間余りの旅。参加者は思い出話に花を咲かせ、五十年以上前の列車通学を振り返った。
到着後は母校に移動し、有明海や学校周辺の当時をしのばせる風景に感慨深げ。「乗車の旅」発起人代表の一人、松田良平さん(長崎市)は「島鉄はみんなの足だった。もし残せるのなら、と思って旅を企画したのだが…」と南線廃止を惜しんだ。
また、近藤国治さん(諫早市)は「当時はまだ蒸気機関車(SL)だった。手前の龍石駅で汽笛が鳴ると間に合うように一生懸命走った」。松本トキワさん(長崎市)は「卒業以来、初めて乗った。懐かしい。窓を開けっ放しにするとSLの煙で鼻の中まで真っ黒になった」と振り返った。
母校では、開学以来の史料や学校新聞、古い卒業写真などを校内展示する「あやめが丘史料館」で往時を懐かしんでいた。