
島原鉄道(本社島原市)の南線(島原外港-加津佐間、三五・三キロ)はきょう三十一日で運行を終える。同日はほぼ全便を昭和三十年代に製造された“国鉄色”車両で運行。加津佐駅と島原駅では最終列車(加津佐午後七時四十八分発、島原同八時十分発)の出発前にセレモニーを実施。全通以来八十年にわたり地域の足として親しまれてきた歴史を閉じる。
あいにくの雨となった三十日、最後の「観光トロッコ列車」が島原-加津佐間を走り、乗客たちが雨に煙る沿線風景を目に焼き付けていた。また、通常便も一部を除き二両編成となり、別れを惜しむ市民や愛好者で込み合っていた。
南島原市口之津町の白浜海水浴場前駅では、県立口加高生が「ありがとう! 島鉄!!」のメッセージが入った手作りの看板(縦約一メートル、横約二メートル)を掲示。駅のメッセージノートは「なんとか廃止しないで走らせてほしい」「全線がなくなることがないよう一層奮起して」など、廃止を惜しむ書き込みであふれていた。