ニュース
2008.04.01(火) 長崎新聞

さようなら島鉄南線 80年の歴史に終止符

 島原鉄道(本社島原市)の南線(島原外港-加津佐間、三五・三キロ)が三十一日、最後の運行を終えた。一九二八年に島原湊(現南島原)-加津佐間で全線開通した前身の口之津鉄道以来、八十年の歴史に幕を下ろした。

 住民の足として長年親しまれた南線は、雲仙・普賢岳噴火災害で島原外港-深江間の不通が続くなど大きな被害を受けた。事業費約三十億円(国などが90%補助)を掛けて水無川周辺を高架化し、九七年四月、四年ぶりに全線を開通させたが、少子高齢化などに伴う乗客減少で赤字が続き、島鉄の経営を圧迫した。

 この日は島原、加津佐両駅で、最終列車の出発前にセレモニーを実施。最後の雄姿を見ようと、多くの市民や全国の鉄道愛好家が集まった。

 島原駅では、同社の塩塚吉朗社長が「時代の流れには耐え難く、今日に至り残念。八十年もの長い間、皆さんに利用いただき感謝します」とあいさつ。列車がゆっくりとホームを離れると、愛好家らは「ありがとう南線」「さよなら南線」のヘッドマークを付けた車両をカメラに収め、名残を惜しんだ。同日昼には、金子知事も塩塚社長とともに島原から加津佐まで乗車した。

 同社は一日から、南線廃止に伴う代替バスを運行。北線(諫早-島原外港間、四三・二キロ)はこれまでより増便して運行する。



新聞を読もう!!
長崎新聞:ご購読のお申し込み