長崎県島原半島南部を走る島原鉄道南線(島原外港‐加津佐)が3月31日の運行を最後に廃止された。上下最終電車の始発駅となった同県島原市の島原駅、同県南島原市の加津佐駅の両駅であったお別れのセレモニーには、多くの住民や鉄道ファンが詰め掛け、80年の歴史を刻んだ鉄路に別れを告げた。
同線は1928年、口之津鉄道として開通。90年から始まった雲仙・普賢岳噴火災害では、4年間にわたって一部区間が運休した。近年は高校生や高齢者の交通手段として活躍してきたが、過疎化の進行で赤字が拡大し、廃線が決まった。
この日は名残を惜しむ人たちで混雑し、ダイヤは終日遅れがち。島原発の下り最終列車は、定刻より15分遅れの午後8時25分、拍手に包まれてホームを離れた。お別れのセレモニーで塩塚吉朗社長は「存続のため最大限の努力をしたが、力及ばず廃線となった。残った路線の活性化のため、全力を尽くしたい」とあいさつした。
1日からは代替路線バスが運行される。