長崎県の島原半島を走る島原鉄道の営業区間78・5キロのうち、ほぼ南半分にあたる島原外港-加津佐間(35・3キロ)が3月いっぱいで廃止され、31日には最終列車の出発に合わせたセレモニーが行われた。
島原鉄道本社に近い島原駅でのセレモニーには、鉄道ファンら約150人が参加。運転士に花束が手渡され、駅長が出発の合図をした。父も兄もこの列車を利用したという同県島原市の無職森垣三郎さん(68)は「廃止になってしまうのが寂しい。列車が地域に根付いていたんだとあらためて思った」と最終列車を感慨深げに見送った。
廃止区間は昭和3年までに整備された。半島南部の海岸沿いを走り、高校生の通学の足として親しまれてきた。沿線には島原の乱の舞台となった原城跡がある。平成2年からの雲仙・普賢岳災害で線路が土石流の被害に遭い、約4年間全面運休が続いたことなどで乗客が減少。同社は昨年3月、九州運輸局に廃止を届け出た。