世界遺産国内暫定リスト入りしている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産の一つ、長崎県南島原市南有馬町の国指定史跡・原城跡に五日、「夢一夜城」が完成。十二日に原城跡一帯で開かれる原城一揆まつりPRシンボルとして十四日までライトアップされる。
一夜城は高さ十五メートル、幅十五メートル。同町の市民グループ「歓皆(かんな)の会」(中村議市会長)が一九九六年から毎年、同まつりに合わせて原城二の丸跡に“築城”している。
城づくりにはメンバー約二十五人が参加。五日午前中までに同市内の業者が建設現場などで使うものと同じ足場を組み、原城本丸跡に向かってベニヤ板約百五十枚を組み合わせ、約四時間かけて完成させた。足場には「実現させよう 原城跡 世界遺産登録」と書いた横断幕も掲示した。
中村会長は「国内暫定リスト入りした昨年から民間レベルから機運を盛り上げようと横断幕も取り付けている。まつりの成功にもつなげたい」と十二日のイベントをアピールした。
十七回目を迎える同まつりは今年、大幅にリニューアル。原城を舞台に三百七十年前に起きた島原の乱で命を落とした人々の追悼を強調。約四万本のろうそくの明かりをともし、ちょうちん行列や劇で約三万七千人の犠牲者を慰霊する。同時に写真コンテストも実施。問い合わせは南島原市南有馬総合支所内原城一揆まつり事務局(電050・3381・5170)。