島原市本光寺町の県立島原工高(中上敢校長)は、県環境保健研究センター(大村市)の協力を得て、県内の高校では初めてとなるバイオディーゼル燃料(BDF)の製造実験を始めた。実験は三カ年事業で、効率的な製造装置の開発のほか、食用廃油の回収、BDFの利用先を開拓し、島原半島内でのネットワーク構築を目指す。
BDFは食用廃油にメタノールなどを加えて精製。地球温暖化の原因となる化石燃料の代替エネルギーとして注目されている。
実験は島原工高と島原農高、同研究センターが連携。島原工高は同センターからBDF製造装置一台を借り受け、製造データを採取。生徒らがアイデアを出し合い、より効率的な装置を考案する。
製造したBDFは、昨年からBDFを活用した温室野菜栽培の実証実験に取り組んでいる島原農高に提供。島原工高でも照明などの燃料に使うほか、ディーゼル車でのデータ採取。小型の乗り物を製作し、小中学生向けの啓発活動なども計画している。
島原工高は十二日から製造実験を開始。科学部の部員らが同研究センター職員の指導を受け、市内のかまぼこ業者から回収した約百リットルの使用済み天ぷら油から約九十リットルのBDFを製造した。
科学部長の金子亮太君(17)=建築科三年=は「回収した廃油からBDFを製造することで、学校と地域で循環する仕組みをつくり、地域に役立てたい」。顧問の矢動丸朗教諭(54)は「実験を通して、生徒たちに環境とエネルギー、地域とのかかわりを意識して学んでほしい」と話した。
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