島原鉄道(島原市、塩塚吉朗社長)の創立百周年記念式典が九日、島原市内のホテルで開かれ、県内の政財界、自治体関係者や同社OBらが、地域の産業発展や文化振興をけん引してきた島鉄の一世紀の節目を祝った。
式典には金子知事や吉岡島原市長、大黒伊勢夫九州運輸局長ら約二百人が出席。塩塚社長は「南線(島原外港-加津佐間)の廃止を申し訳なく思っているが、残る北線(諫早-島原外港間)の存続に全力を傾注する。『島原あっての島鉄、島鉄あっての島原』という気概と使命感を持ち、これから次の百周年に向けスタートを切る」とあいさつ。金子知事は「地域と共存し、発展していくことを期待する。県も協力していきたい」と祝辞を述べた。
式典に先立ち、島原市出身の作家、故宮崎康平氏の妻、和子さんが記念講演し、同社取締役として発展に努めた宮崎氏のエピソードを紹介。懐かしい駅舎や機関車、「島鉄のある郷土」をテーマに市民から募集したパネル写真の展示もあった。
島鉄は一九〇八年五月創立。一三年に諫早-島原湊(現在の南島原駅)間四二・三キロが開通。四三年に口之津鉄道を合併し、諫早-加津佐間七八・五キロで列車を運行してきたが、今年三月末で南線を廃止した。年間輸送人員は約二百万人(二〇〇六年度)。鉄道のほか、乗り合いバス・貸し切りバス事業、フェリー・高速船、ホテルなどの事業を展開。島鉄観光、島鉄タクシーなどのグループ会社がある。