島原市や九州大地震火山観測研究センターなどによる第8回平成新山防災視察登山が20日、行われた。1991年6月3日に大火砕流を起こした雲仙・普賢岳の溶岩ドーム(平成新山=1、483メートル)の現状を調査。噴気温度はここ数年と大きな変動はなく、山肌には緑が増えていることも確認された。
同大は95年から調査登山を実施。この日は島原半島3市の防災担当職員や警察、自衛隊、報道関係者ら約50人が参加した。
調査開始当時、700度を超えていた山頂付近の噴気温度は近年、200度前後に落ち着いており、この日、溶岩ドーム最頂上部で計測した噴気温度も最高で210度。清水洋・同センター長は「火山活動は平静で、噴火に結び付く兆候はない。しかし、岩石が不安定な状態は続いており、警戒が必要なことに変わりはない」と話している。
去年まで岩石ばかりだった溶岩ドームの山肌では広範囲に植物が生えており、島原市の杉本伸一商工観光課理事は「今後急速に緑が広がっていくのではないか」と語った。
=2008/05/21付 西日本新聞朝刊=