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犠牲者43人を出した91年の普賢岳大火砕流から3日で丸17年。島原市では、噴火で誕生した普賢岳溶岩ドーム(平成新山)などを観光に生かす「ジオパーク構想」が進む。災害を乗り越え、火山を地元活性化につなげようと懸命だ。
島原半島には千々石断層や雲仙地獄、泉質が異なる三つの温泉、棚田など、火山がはぐくんだ多彩な地質資源がある。構想の中核となるのが市ジオパーク推進室だ。
長崎大環境科学部4年、尾崎祐未さん(22)=長崎市=は推進室の手伝いをしながら、卒業研究を続けている。研究テーマは「ジオパークを核とした島原半島のツーリズム」。5月上旬から毎週島原に通い、推進室でアルバニアの山々やエストニアの洞窟(どうくつ)など世界の地質資源を調べながら、島原半島の地質スポットを回っている。
尾崎さんは小学2年から島原高校卒業まで島原半島で生活。災害の記憶はあまりないが「国見町の自宅では車のガラスに毎日のように火山灰が積もったのを覚えている」と振り返る。
現在は推進室での研究などを通し、今まで知らなかった普賢岳や島原半島の別の姿を少しずつ知り始めている。「島原半島で育ったのに、こんなにたくさんの見どころがあることも知らなかった。半島の多彩な魅力をもっと多くの人に知ってもらえれば」
災害を乗り越えた人たちを通し、普賢岳は多くの恵みを新たに与えようとしている。【山崎太郎】
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