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2008.06.04(水) 西日本新聞

普賢岳大火砕流から17年 「災害風化させない」 島原市

 長崎県雲仙・普賢岳で1991年に起きた「6.3大火砕流」から17年がたった3日、被災地の同県島原市では、火砕流発生時刻の午後4時8分にサイレンが鳴り響き、遺族や市民が犠牲者43人の冥福を祈った。同日夜には雲仙岳災害記念館(同市平成町)前でキャンドルの灯をともし、噴火活動で誕生した平成新山の山影を背景に、鎮魂の灯が揺れた。

 この日を「いのりの日」と定めている島原市は、被災者が集団移転した同市仁田団地の犠牲者追悼之碑前に献花所を設置。吉岡庭二郎市長は献花後、「昨年は火山都市国際会議島原大会を開き、貴重な経験を世界に伝えることができた。今後も経験を生かし、災害に強いまちづくりを目指したい」と述べた。

 犠牲者が集中した北上木場農業研修所跡では午後4時8分に合わせて追悼式があり、遺族や地元住民約50人が参列。消防団員の長男を亡くした鐘ケ江一孝さん(77)=同市南崩山町=が慰霊の鐘を打ち鳴らし、「カーン、カーン」と鐘の音が鳴り響く中、全員で黙とうをささげた。災害時、指揮を執った鐘ケ江管一前市長(77)も参列。「市が復興できたのも犠牲になられた人のおかげ。災害を風化させないことが私たちの責務だ」と語った。

=2008/06/04付 西日本新聞朝刊=





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