南島原市口之津町沖のイルカウオッチングが人気を呼んでいる。夏休み中の家族連れを中心に県内外から観光客が次々に訪れ、間近で生き生きと泳ぐイルカの姿を楽しんでいる。この夏、観光船に乗り込み、愛らしいイルカとの触れ合いを体験した。 (島原支局・床波昌雄)
12人乗りの観光船が口之津港を出港して約20分。「イルカはどこにいるか」と探す間もなく、イルカが海面に姿を現した。
熊本県天草市五和町の沖合500メートルほどの地点。天草側から出港したイルカウオッチングの観光船と合わせて6‐7隻の船の周りを4‐5頭のイルカの群れが悠々と泳ぐ。
「ここのイルカは船に慣れているから近づいても逃げないよ」。2年前から観光船を操っているという立石武夫船長(56)の言葉通り、手に触れられるほどの距離まで近づけた。
イルカウオッチングは口之津観光船企業組合が1996年から始め、年間を通して観光船を運航している。同組合によると、有明海には約300頭のバンドウイルカが生息していて、冬季は主に有明海の奥で餌を採り、初夏から夏にかけて島原半島と天草下島に挟まれた有明海の出入り口付近に移動し、子育てをしているという。
イルカウオッチングは約1時間から1時間半。観光船は12人乗りから75人乗りまである。料金は大人(中学生以上)2500円、小学生1500円。同組合=0957(86)4433。
=2008/08/20付 西日本新聞朝刊=