雲仙・普賢岳噴火災害で大きな被害を受けた水無川上流の島原市白谷町に新しい橋「吉祥白天(きっしょうしらてん)橋」が完成。二十五日、通り初め式があり、地域住民らが盛大に祝った。
国道57号より山側の水無川上流にはかつて、市道や農道など六つの生活道路があったが、普賢岳災害の火砕流、土石流で壊滅。川を挟んだ南島原市深江町を行き来する住民、農業者は国道まで下らなければならず、不便な生活を強いられた。
国道でトラクターと車が衝突した事故をきっかけに、地域住民らが二〇〇二年、橋の建設を推進する協議会を設立。国交省雲仙復興事務所や島原市など関係機関に切実な願いを訴えてきた。
吉祥白天橋は、雲仙復興事務所が〇六年三月に着工。鋼とコンクリートの混合橋で長さ二百四メートル、幅員五メートル。総工費は約六億円。
式には住民や国、県、島原市の関係者ら約三百人が出席。同協議会の吉田義春会長(77)が「住民の長年の念願がかない感無量。地域社会の安全、安心のため、未来永劫(えいごう)大きな役割を果たすと確信している」とあいさつした。記念碑を除幕し、テープカットの後、二十七台のトラクターが通り初めを行い、完成を祝った。