世界遺産国内暫定リスト入りした「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産、日野江城跡、原城跡、吉利支丹墓碑(いずれも国指定史跡)を抱える南島原市で、民間の観光ボランティアガイド三グループが相次いで発足、観光客を受け入れている。
同市は世界遺産候補地になり、観光客が増加。交流人口拡大が徐々に始まっており、もてなす側の体制整備が重要課題になっている。
同市南有馬町の原城跡で観光客を受け入れる原城跡観光ガイドの会(内山哲利会長、十四人)は旧南高南有馬町時代の二〇〇五年八月発足。口之津観光ガイドの会(北村守会長、二十二人)と有馬つんなも会(佐藤光典会長、二十人)はことし三月、五月に相次いで結成され、民間ガイドの体制が整った。
市側もボランティアの資質向上につなげることを狙い、育成講座と位置付けた「もっと南島原体験ツアー」を六月から十月にかけて開催。参加した親子連れらに、各グループのボランティアガイドが史跡や自然の魅力を、資料などを使って分かりやすく解説した。十月以降、ガイド養成講座を開始する予定。
一方、ガイド利用者は三地域を通して観光する際、三つの団体それぞれに予約しなければならず、利便性はいまひとつ。また、現在のガイドは史跡ガイドの側面が強く、同市での農漁業体験、蔵巡りなど体験型観光の受け入れ先との連携が欠かせない。
同市商工観光課は「観光客のニーズは歴史解説、史跡巡りだけではないはず。商工業、農漁業体験など観光客の多様なニーズに応える準備を進めたい」と話している。