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2008.08.29(金) 毎日新聞

町おこしグループ「南笑会」会長・酒井洋一さん

 ◇南島原の魅力、輝かせたい--酒井洋一さん(46)=南島原市加津佐町乙

 8町が合併して新しい市ができたけど、さあ何(なん)しようかい。

 景気は悪いけど、まあ南を向いて笑って生きようかい。

 島原半島南部の旧8町が合併して06年3月、「南島原市」が誕生したのに合わせ、各町のリーダー的存在だった人が集まって町おこしグループ「南笑会(なんしょうかい)」を発足させた。会の名前には、右のような意味が込められている。

 自身は旧加津佐町商工会の元青年部長。博多祇園山笠にヒントを得て青年や子供たちと「みこしかつぎ隊」を結成し、地域の秋祭りで活躍していた。

 南笑会は20人で、メンバーの職業も漁業、運送業、酒造業など多彩だ。「自分の知らないところで会長にされていた」と苦笑する。

 当初は何に取り組んでいいか分からず、迷走した。物産販売を考えてみたり、グリーンツーリズムの勉強会に参加してみたり、バスで旧8町を巡りそれぞれの魅力を再発見してみたり。手探りで活動の柱を探し続けた。

 ◇  ◇  ◇

 今年6月、南笑会の初事業となる田植え体験会が、自身が所有する水田であった。大人から子供まで約20人が歓声を上げながら田植えに興じるのを、温かいまなざしで見守っていた。

 「いろいろ考えたけど、できることから始めよう、と。みんな何かやりたくてウズウズしていた」

 通常の田植え体験と異なるのは、収穫して終わりではなく、その米を使って「私だけの清酒」を作ることだ。もちろんラベルもオリジナル。メンバーに造り酒屋がいるからこその企画だ。

 南島原市は同じ島原半島の雲仙市や島原市に比べれば、大きなホテルも有名な観光名所もない。

 「でも南島原にも四季折々の食材もあれば、地元の人間しか知らない味わい方もある。知恵を絞って魅力あるまちにして、たくさんの人に来てもらいたい」

 人懐っこい笑顔が輝いた。【山崎太郎】

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 ★プロフィル

 旧加津佐町出身。祖父が起こした野菜の仲卸業の3代目。口加高校時代は陸上部で棒高跳びの選手だった。この春まで2年間、加津佐東小PTA会長を務めた。妻・末子さん(46)との間に1男3女がいる。

毎日新聞 2008年8月29日 地方版




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