南島原市口之津町と雲仙市南串山町でシカを飼育する「ディアー・カンパニー」(南島原市、八木偲社長)は二十八日、同社の「雲仙鹿(しか)肉」や開発中の「鹿肉ウインナー」のおいしさを知ってもらおうと、長崎市内で試食会を開いた。
八木社長の夫で肉用牛の肥育などをしていた会長の高人さんが、一九七六年ごろからシカの飼育を手掛け現在、千頭にまで増えた。自社で食肉処理し、主に県内のホテルや飲食店に出荷。フランス料理などに使われているという。生ハムやロースト肉などの加工品も販売している。
同社によると、北海道では野生のシカ肉が出回っているが、人の手で育てられたものは全国でも珍しいという。野生と比べ臭みがなく、肉質が軟らかいのが特長。牛肉より鉄分が多く、脂身が少ないため高タンパク低カロリーのヘルシー食材という。八木社長は「県外からシカ肉目当ての観光客が呼べるようブランド化したい」と話す。
試食会には県内の宿泊施設や飲食店、行政関係者ら約百人が出席。活水女子大と共同開発し、来春販売予定のウインナーをはじめステーキ、しゃぶしゃぶなどを振る舞った。松島南島原市長も駆け付け「地場企業として元気に活躍されるよう支援したい」とあいさつした。
九州ホテル(雲仙市小浜町)の洋食チーフ、竹田貞明さんは「安定的に手に入るのであれば、地元色を打ち出せる食材なので使ってみたい」と話した。
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