島原、雲仙、南島原の島原半島3市が「世界遺産の地質版」と呼ばれるジオパークの認定第1号を目指しているのを受けて、審査機関の日本ジオパーク委員会の委員ら4人が23日、現地を視察した。委員らは島原半島における取り組みや地質遺産の概要について熱心に聴き入っていた。
委員らは▽普賢岳溶岩ドームが一望できる雲仙市の仁田峠▽火山の傾斜地に築かれた同市千々石町の清水棚田▽普賢岳災害時に火砕流で校舎が焼失した南島原市の旧大野木場小学校--などを視察した。これらの景観や遺構はいずれも、ジオパークを形成する「ジオサイト」として位置づけられている。
委員の一人で小泉武栄(たけえい)・東京学芸大学教授は「噴火の爪(つめ)跡、断層、災害遺構とバリエーションに富んでおり、火山関係の博物館という感じだ」と評価した。
視察は24日まで。島原半島のほか国内4地域がジオパーク第1号を目指しており、10月20日にある委員会で視察報告などを基に3地域に絞り込む。【山崎太郎】
〔長崎版〕