国産で、長崎工場長は「二〇〇〇年から偽装していた」と話しているという。
九州農政局によると、産地偽装された冷凍野菜は学校給食用として全国の十七道府県に流通していた。
キャセイ食品は、仕入れた外国産の冷凍野菜を無地の段ボール箱に詰め替える作業などを食品加工会社の「田中食品」(福岡県柳川市)と「サンチ」(佐世保市)に依頼していた。
キャセイ食品長崎工場には、同じ手口の産地偽装事件で、有罪判決を受けたニチエイ食品工業(島原市)=破産申し立て=の元社長(56)が七年前まで副工場長として勤務していた。元社長は長崎新聞社の取材に対し、「当時は原産地表記が義務付けられておらず、中国産を国内産にまぜて普通に使っていた」と混入を証言。一方、キャセイ食品の偽装とのかかわりは「野菜の仕入れなどの権限があるのは社長であり工場長。自分が偽装を主導することはありえない」と否定した。
九州農政局から厳重注意を受けたサンチの男性社長も長崎新聞社の取材に対し、偽装への関与を否定。「キャセイ食品から頼まれた仕事をしただけ。偽装していたとは全く知らなかった」と主張した。社長によると、同食品の工場長から、冷凍野菜を中国産の箱から無地の箱へ詰め替えるよう依頼があったという。詰め替えの理由は聞かされなかったらしい。無地の箱に原産地を表示しなかったことについては、「キャセイからの依頼がなかったから」とした。十四日、社長は長崎農政事務所に呼び出されたが、注意の内容に「納得できない」として文書を受け取らなかったという。
同工場がある南島原市の松島市長は「農水省の指示を厳粛に受け止め、二度とこのような不祥事が起きないようにしてほしい」とコメント。同工場に今年七月からナスを納品していた島原市内の契約農家の男性(56)は「収穫量の少ない夏場に安定して取引ができ、来年もっと生産を増やそうと考えていた矢先だった。何とか再開してもらいたいが」と表情を曇らせた。
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