南島原市教委は27日、同市北有馬町の国指定史跡「日野江城跡」の発掘調査現場で、中国の明時代に作られた陶磁器「法花(ほうか)」の破片が出土したと発表した。日本の室町時代に当たる15世紀半ばから16世紀半ばごろ、日野江城の城主として有馬氏が支配していたころに輸入したとみられ、同市教委は「有馬氏の繁栄と財力を裏付ける貴重な資料」としている。
調査は7月に始まり、本丸部分の一部約325平方メートルを発掘。大量の国産土師(はじ)器など約3万点が出土し、建物の柱跡や池状の遺構も見つかった。このうち法花の破片は全部で18点あり、青や黄色で彩色された文様が鮮やかに残っている。元は一つのつぼだったとみられるという。
日野江城は鎌倉時代前期に築城され、有馬氏の居城として江戸時代初期まで使われた。これまでの調査で金箔(きんぱく)瓦なども発掘されている。
今回の発掘調査の成果は29日午後1時半から、同城跡での現地説明会で一般公開される。同市教委文化財課=050(3381)5083。
=2008/11/28付 西日本新聞朝刊=