キャセイ食品の野菜産地偽装事件で、県警に不正競争防止法違反(原産地の偽装表示)の疑いで逮捕された同社社長の阿部俊八容疑者(68)が「二〇〇二年十二月に偽装の報告を初めて受けた」と偽装を把握していたことは認めつつ「指示したことはない」と否認していることが四日、接見した弁護人の話で分かった。
弁護人によると、阿部容疑者は〇二年以降、複数回の報告を受けたという。最近では昨年四月に島原市のニチエイ食品工業、日栄物流=いずれも破産手続き中=の同種偽装事件が発覚した後も「(キャセイ食品の)長崎工場で偽装をやっていると報告を受けた」と供述。こうした報告に対し「偽装をやめるよう指示したが、実際にやめたかを確認しなかった点は軽率だった」と話しているという。
一方、中国産野菜の購入に関する社内の決裁については「経理担当の副社長で止まっている」とし、「偽装に自分の承認は必要なかった」と個人的な関与を否定しているという。