「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界文化遺産登録を目指す県世界遺産学術会議(委員長・林一馬長崎総合科学大学長)の第5回会議がこのほど、長崎市内であった。構成資産候補のうち、確定した12件以外の12件を検討。旧浦上天主堂跡(長崎市)については「国史跡に指定される可能性が乏しい」として現時点では候補からいったん外すことを決め、23件でほぼ確定した。
日野江城跡(南島原市)も外す意見が出ていたが「弾圧以前の、キリシタン大名の繁栄を証明する構成資産がなくなる」との意見が大勢を占め、十分な発掘調査や整備を条件に候補に含まれた。
一方、旧浦上天主堂跡については「信徒を弾圧した庄屋の屋敷跡を信徒が買い取り建設するなど、潜伏と復活という日本のキリスト教特有の歴史を物語る」という意見も根強く、国史跡に指定されるなどの条件が整えば候補入り復活の可能性も残した。
その他の日本26聖人殉教地(長崎市)▽中江ノ島(平戸市)▽堂崎教会(五島市)--など10件についても国の文化財指定などが候補の条件となった。
県外では、今村天主堂(福岡県大刀洗町)などが引き続き検討される。【錦織祐一】
〔長崎版〕