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九州初、赤肉のバレイショ誕生 県農林技術開発センターが開発
2009.5.13(水) 長崎新聞

 雲仙市愛野町の県農林技術開発センター馬鈴薯(ばれいしょ)研究室は、赤皮赤肉の新品種「西海31号」の開発に成功したと十一日発表した。デンプン含有量が多く、ポテトチップスなどの油加工用に優れている。

 赤肉のバレイショは、北海道でわずかに生産されているだけで、九州初。「西海31号」の誕生で新たな需要の創出が期待される。

 「西海31号」は中早生の品種で、出芽が早く、楕円(だえん)形で外観が良い。同研究室が開発したデジマ(春作で約百五十グラム)に比べやや小さいが、数の多さで収量を稼ぐ。春作のデンプン含有率はデジマを約3%上回る14%台と高く、水分は少ない。油で揚げるとサクサクした赤色のチップスとなる。サラダやコロッケも水っぽくならず、ホクホクした感じになるという。抗酸化作用があるとされる色素のアントシアニンも含んでいる。

 同研究室では、一九九九年からデンプン質が高くて形が良いものと赤皮赤肉の系統を交配し育成、選抜。二〇〇六年に品種登録出願し、今年二月二十六日に「西海31号」として登録された。種イモ栽培期間などを経て、二年後の一般栽培を目指す。

 同研究室の中尾敬室長は「バレイショは家庭での需要が減り、輸入を含む加工用や業務用が増えている。「西海31号」の需要拡大へ向けて戦略プロジェクトを立ち上げ、いろいろな調理品、加工品の開発に取り組みたい」としている。



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