島原市下折橋町の県立島原農高(龍山不二男校長、459人)の食品加工部の生徒15人が、島原半島の郷土料理「ろくべえ」の素材となる粉を利用したカステラを地元企業と共同開発した。生徒たちは「島原半島と長崎の名物を組み合わせた新たな特産品として全国にPRできれば」と張り切っている。
ろくべえは、乾燥させたサツマイモの粉をめん状にし、汁に漬けて食べる郷土料理。1792(寛政4)年の普賢岳噴火に伴う「島原大変」の際、深江の名主だった六兵衛が考案し、農民の窮状を救ったと伝えられている。
開発したカステラは、小麦粉の代わりにろくべえ粉をふんだんに使用。通常のカステラよりカロリーは約10%、糖質は約25%抑え、食物繊維とミネラルが豊富なのが特長。島原半島産のサツマイモから作ったろくべえ粉を使うなど、地元産にこだわっている。
1990年に始まった雲仙・普賢岳噴火災害で観光客が激減し、回復しきれていない島原の観光活性化に役立ちたい、と昨年春から開発に着手。雲仙市千々石町の千鶏カステラ本舗から製造方法のアドバイスを受けた。
ろくべえ粉だけでは生地がパサパサするが、でんぷん質の粉を組み合わせることで解決。試行錯誤を重ね、しっとりした食感に仕上がった。
食品加工部長の伊藤裕徳君(17)=食品科学科3年=は「ヘルシーでおいしいカステラができた。独特の風味を味わってほしい」と話している。
生徒たちのカステラを基に、千鶏カステラ本舗がアレンジを加え、7月1日から千々石観光センターで販売する予定。価格は未定。問い合わせは同社(電0957・37・2254)。
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