ニュース

1台3役の入浴介護機器、実用化へ 雲仙の整体師・永吉さん考案
2009.7.30(木) 読売新聞

雲仙市南串山町の整体師、永吉二治さん(59)がこのほど、「簡易ベッド」「車いす」「浴槽」と自在に形が変化し1台で3役こなす入浴介護用機器「多機能付き移動式簡易風呂」を考案。意欲ある個人や中小企業に対し同市が支援する「雲仙夢トライアル事業」の認定を受け、実用化に乗り出すことになった。

 この機器は車輪付きで、まず平らなベッド状にして要介護者が寝ているベッドに横付けし、体をスライドさせるように並行移動させて要介護者を乗せる。また、いす状に形を変えることができ、排水設備のある風呂場などに移動。脱着式の防水シートが湯船となる。

 通常は介護者2人掛かりでベッドから抱きかかえて車いすに移し、さらに浴場のいすや浴槽に移すなど計8回の移動が必要となる。しかし、この機器では最初と最後に並行移動するだけで済み、介助も1人で可能という。2006年に特許を取得した。

 高い技術や優れた計画を持つ事業者を市が支援する同トライアル事業は昨年設けられ、この機器が2件目の認定。経費の一部として500万円の補助を受け、9月をめどに1号機を完成させ、販売を目指す。

 市役所で奥村市長から認定書を受けた永吉さんは「父親を介護した経験と、もともとは船乗りで海外の寝そべるような浴槽に入ったことから思い付いた。体が不自由な人は入浴回数が減るが、湯船に漬かるのは日本人の文化。抱きかかえることなく安全に入れる」などと話した。奥村市長は「実用性が高く、利用者の間で重宝され、夢の実現の第一歩になればと思う」と激励した。




新聞を読もう!!
長崎新聞:ご購読のお申し込み
毎日新聞社-新聞購読のお申し込み
朝日新聞社の新聞・出版物の購読お申込み
西日本新聞 - 新聞購読申し込み
読売新聞ご購読案内