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日野江城想像図を作製 有馬歴史研究会、北有馬体育祭などで公開
2009.10.9(金) 長崎新聞

南島原市北有馬町の有馬歴史研究会(長尾泰博会長)が、同町にある国指定史跡「日野江城跡」の在りし日の姿を描いた想像図(横137センチ、縦84センチ)を作製、8日発表した。日野江城跡は世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産候補の一つ。長尾会長は「日野江城のいいところを知ってもらい、もっとイメージしてもらいたい」と話している。

 同研究会によると、日野江城は南蛮貿易で巨額の富を得た有馬氏の居城。1212~16年ごろの築城とされ、九州では最古級の城郭という。13代当主有馬晴信の時代にキリスト教布教の全盛期を迎え、城下には西洋の中等教育機関「セミナリヨ」が日本で初めて設置された。14代直純が日向(宮崎県)に転封された後、1618年ごろ、廃城になったという。

 今回の想像図は日野江城を東側から見た図で、同研究会の井村安英さん(50)が地表観察図をはじめ、イエズス会の日本年報や発掘調査、郷土史家などからの聞き取り調査を基に、現地に何度も通って1週間かけて描いた。晴信が石垣や階段をつくり改修、整備した1590年ごろの姿で、大手門前の船着き場や近世城郭によく見られるという「横矢掛り」という構造、発掘調査で1枚だけ出土した「金箔(きんぱく)瓦」を多用した本丸御殿などが描かれている。

 これまで本格的な想像図はなく、井村さんは「金箔瓦は城を解体する時にすべて回収されたと思うが、後世に発掘されるだろうと言わんばかりに、1枚だけ隠すように埋めてあった。何もない状態になってしまい、(埋めた人は)よっぽど悔しかったと思う。その気持ちを考え、描こうと思った」という。今後の発掘調査の結果を踏まえながら、井村さんは南側からの想像図や本丸御殿の想像図も描くことにしている。

 想像図は、11日に北有馬ふれあい交流広場で開く北有馬地区体育祭などで公開されるほか、北有馬町の観光ガイド「有馬つんなも会」がガイド時に活用するという。




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