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人力車で日本一周2人旅 東京のカップルが島原半島入り
2010.1.20(水) 長崎新聞

 「ワクワクするものに出合った時、人は成長すると思うんです。僕の場合、それが人力車だった」-。人力車で日本一周の旅を続けている山田祥平さん(31)と中川水帆さん(27)=いずれも東京都出身=の2人が18日、島原半島入りした。

 山田さんは、内向的だった自分を変えようと、京都の大学に在学中に人力車のアルバイトを始めた。「手足にお客さんの命を感じ、会話も弾み喜んでもらえた。生きる喜びをかみしめ、自分に自信がついた」と振り返る。

 卒業後に就職したが、人力車への思いが捨てられず4カ月で退社。「人力車は人と人の心をつなぐ最高の乗り物。魅力を伝えたい」と人力車での日本一周1人旅を思い立ち、2008年5月、三重県伊勢市をスタートした。

 1カ月後、東京で中川さんと出会う。中川さんは「同じ光を目指す同志」と運命を感じ、結婚の約束をした。その後、山田さんは再び1人で太平洋側を北上したが、7月に栃木県内でトラックと接触して人力車が壊れ、旅は中断した。

 09年3月に東京から再出発、中川さんが同行し、2人旅となった。6月に北海道入りし、その後、日本海側を南下し、11月に九州入りした。「九州でテントを張って寝たのは2日だけ」といろんな人の厚意で泊めてもらっている。

 18日夜は、雲仙市小浜町のレストラン「アンシャーリーハウス」(店主・渡邉いづみさん)に宿泊。途中、千々石町で出会った総菜屋さんは、おにぎりやおかずなどを届けてくれた。今後さらに半島を反時計回りする。23日に島原市の島原文化会館であるドキュメンタリー映画「107+1~天国はつくるもの~パート2」の上映会のPRにも一役買う。

 山田さんは「(上りの)坂道もいつかは終わり下りになる」とこの旅に重ねて、前向きな人生を説き、「これから先どんな出会いが待っているのか楽しみ」と笑顔を輝かせた。2人は力を合わせ、生活必需品などを積んで重さ約130キロを超える人力車を押したり引いたりしながら旅を続け、「いい夫婦の日」の11月22日に伊勢市にゴールし、結婚式を挙げる予定だ。





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