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長崎県島原半島沖の有明海で、ビゼンクラゲ(通称「アカクラゲ」)が昨年12月ごろから大量発生し、漁業に深刻な被害を与えている。たまりかねた漁業者が3日、長崎県庁を訪れ、駆除作業への財政支援などを求める要望書を提出した。
ビゼンクラゲは、傘の直径が50-70センチにもなる大型の食用クラゲ。佐賀県有明水産振興センターによると、本来は春から夏に発生し、11月ごろに姿が見えなくなる。1970年代に大量発生したこともあった。近年減少していたが、昨夏は同県太良町沖などで異常発生が確認されたという。
長崎県島原市の島原漁協によると、冬に入って水温が低下するとクラゲが海底近くに集まり、刺し網や底引き網にかかり始めた。1月末の調査では、3日間の出漁で2千匹以上がかかり、重みによる網の破損や毒で魚が死ぬなどの被害が発生。3日には熊本県の天草漁協から「網に入った」と連絡があったという。
島原漁協の北浦守金組合長は「4時間の漁で捕れたのはクラゲ以外、シタビラメ10匹程度。完全に赤字で、このままでは島原の漁業は壊滅する」と危機感を募らせる。諫早湾干拓の潮受け堤防の排水門開門を求めている中田猶喜同漁協理事は「干拓に伴う富栄養化が原因としか考えられない」と話している。
=2010/02/04付 西日本新聞朝刊=
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