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17歳・中野さんがおぼれる老犬救助 「無我夢中」冷たい夜の川へ
2010.3.24(水) 長崎新聞

島原市西八幡町の白水川でこのほど、おぼれかかっていた老犬を、偶然通り掛かった同市有馬船津町の中野綾さん(17)が川に入り、ずぶぬれになりながら助け出した。老犬はその後、無事飼い主の元へ戻り、近所の住民は「あんな寒い夜、ちゅうちょなく水に入るとは、なかなかできることではない」と少女の勇気をたたえている。 老犬は近くの林田俊一郎さん(75)が飼っている雑種のメスで、名前はウラン。19歳で、人間なら100歳ぐらいの高齢という。9日夕、家から突然いなくなり、林田さんが捜していた。

 同日深夜、中野さんが白水川付近を通り掛かったところ、犬が水中で動けなくなっているのに気付き、すぐに川へ向かった。川は普段、水量が少ないが、その日は雨で増水。寒風が吹き、翌朝には雪が降るほどの冷え込みだったが、中野さんは腹の上あたりまで水に漬かり、ウランを抱きかかえて助けた。

 ウランは近くの居酒屋に運ばれ、エアコンで暖を取りながら介抱された。島原署への届け出を通じて10日に県南保健所に預けられ、12日夕、林田さんの家族が地元のコミュニティーFMで情報を聞き、ウランを引き取った。

 ウランは衰弱していたが、林田さんが病院に連れて行き、現在は回復。林田さんは「車にひかれたのかもしれないと、成仏を祈り線香を上げていたほどだった。命に縁があったんだとありがたく思う」と喜んだ。

 中野さんは「助けた時は無我夢中でした。当たり前のことをしただけだと思いますが、無事で本当によかった。これからも長生きしてほしい」と話した。




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