◇高級豚肉や病気防止にも力
第59回全国農業コンクール(毎日新聞社・青森県主催、農林水産省など後援、株式会社クボタなど協賛)で、県内から畜産部門で雲仙市瑞穂町の宮崎博喜(ひろき)さん(59)が長崎支局長賞に選ばれた。養豚業への経営転換と豚肉の高品質化への取り組みが評価された。宮崎県で猛威を振るう口蹄疫(こうていえき)を警戒し、気が抜けない日々だが「脇目もふらずにやってきたことが評価された」と喜んだ。【古賀亮至】
ミカン農家の長男として諫早農業高に進学したが、ブランドを確立しているミカン先進地には太刀打ちできないと実感。近所のお年寄りたちが楽しそうに養豚をしているのを見て方針転換した。高校卒業後には埼玉県の種畜牧場で1年間研修。帰郷して8頭から養豚業を始め、40年間で260頭にまで規模を広げた。
腐心したのはブランド化。就農10年で、品質にばらつきがないハイブリッドの豚種に出合い「ほれ込んだ」。食肉業者、飼料メーカーとの提携で、抗菌・脱臭作用のあるハーブを加えた餌の配合に成功し、今や飼育する豚は高級豚肉として販売されている。
父、妻、従業員4人と共に、作業を曜日ごとに変える「ウイークリー養豚」も実践、週休を可能にした。豚舎移動には1週間以上の空舎期間を置き、病気防止にも力を入れる。
市内の精肉店と取引もあり「お客さんに『あんたんとこのを豚カツにすると最高ばい』と声をかけられるのが一番うれしい」と笑った。
〔長崎版〕
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