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島原半島で、松浦乃美(なみ)さん(40)(南島原市加津佐町)のイタリア料理の出張調理が、ひそかな人気を集めている。料理教室がきっかけとなり、脱サラして37歳でシェフに転身した松浦さん。固定客も増えており、「食材のおいしさを楽しめるイタリア料理を多くの人に伝えたい」と話す。
(篠原太)
同町出身。短大を卒業後、地元の団体職員となった。元々料理が好きで、実家の旅館で調理を手伝っていたが、転機が訪れたのは2003年頃。長崎市の料理教室でイタリア料理コースを受講し、その魅力にとりつかれた。
「シンプルな調理方法で食材そのものの味を楽しめ、日本人に合っている」。月2回、仕事後に車で2時間かけて通い続ける中、現地で学びたいとの気持ちを抑えきれなくなった。07年3月に退職し、イタリアへ。料理研修機構で学んだ後、ボローニャのレストランで4か月間研修を積んだ。
言葉の壁はあったが、パスタやリゾットなどを担当する「プリモピアット」などをこなし、休日は街で食べ歩いた。「地元の食材、食文化を大切にする気質に触れ、一層好きになった」と振り返る。
帰国して佐賀県嬉野市のホテルで料理人として働いた後、地元で居酒屋を経営する兄を手伝いながら、09年7月に友人の勧めで出張調理を始めた。地元産の旬の野菜や魚などを原料に下ごしらえし、出張先の台所で仕上げて提供している。
当初は「田舎で需要があるか不安だった」が、家庭でコース料理をゆっくりと楽しめると評判が高まった。女性を中心に再依頼する客も増え、「多くの方に『豊かな時間を過ごせた』と言っていただけるように頑張りたい」と意欲を見せる。
コース料理は2時間程度で1人前3000円から。問い合わせは、居酒屋「山小屋」(0957・87・2310)へ。
(2010年8月25日 読売新聞)
=2010/08/23付 西日本新聞朝刊=
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